上記の家具クライマーのAndroid版リリース時、試しに4件だけプレスリリースを送った結果、ゲームニュースサイトの4Gamer.net様に掲載していただけました。
他3サイトでは掲載されていないと思われるので、成功なのかどうかはわかりませんが、一応参考資料ということで、今回は経緯を整理しつつ、他の個人開発者の方への情報共有のために、どんなリリースを送ったのかを紹介したいと思います。
ニュースリリースを送ろうと考えたきっかけ
トレーニングのために初めてのスマホアプリをリリースしようと考えていた頃、今年行われたUnite Tokyoにて、いたのくまんぼう様(@Kumanbow)が行った講演の記事「いかにして個人制作ゲームで生きていくか ~スマホゲームレッドオーシャンの泳ぎ方~」を拝読しました。
その中で、
まず第一にやらなくてはならないことは「メディアにプレスリリースを送る」ということだ。
ここでいうプレスリリースは,各種メディアに対して「ゲームをリリースした」ということを知らせるものだ。長らくプレスリリースは個人で送ってもいいのか,という誤解があったが。ゲームメディアのすべては個人からのリリースを歓迎している。
という内容を読んで、「個人開発者でもプレスリリースを送っても良いんだな」という事を知りました。また、twitterでも、@Ichijo様を始めとした方々が、個人開発者がプレスリリースを送ることに関して議論していたのを目にしました。
あなたが開発した同人ゲーム・フリーゲーム・インディーゲームについて、ゲームメディアやレビューサイトにそのニュースリリースを送らない・送るのに気が引ける理由はなんですか。(リプも募集)
— Ichijo (@Takaaki_Ichijo) September 10, 2016
正直な所、自分のアプリもゲームの完成度という面では自信を持てていなかったのですが、それは別として、ニュースリリースを送るという行為自体は許されているんだな、それならば今後の勉強にもなるしとりあえずやれることはやってみよう、という気持ちになったので、リリースを送ることにしました。
実際に送付したプレスリリース(個人情報のみ加工)
前置きが長くなってスイマセン。
そんなこんなで作成した資料がこんなかんじです。
PDFと実際に掲載されたリリースを見比べるとわかると思いますが、タイトル文章以外はほぼそのまま使われています。タイトルは多分ちょっと長すぎたのだと思います。今後リリースを作る場合はその辺を考慮する必要がありますね。
実際には、
- プレスリリースを掲載したWordファイル
- 同内容のPDFファイル
- プレスリリース文章に使ったスクリーンショット画像一式(4枚。PNG)
- アプリアイコン画像(角丸のアプリストア用に作ったやつ。PNG)
をまとめてzipファイル(3MB程度)に圧縮して送りました。
メールで送る場合はzipを添付ファイルとして直接送ればいいのですが、4Gamer様はリリースの送付方法がメールフォームなので、自分の持っているサーバ環境にzipをアップロードして、URLをメールフォームの文面に記載する形で対応しました。
メール文面
メールの文面も結構悩みました。こちらはビジネスメールを普段送り慣れている方からすれば当たり前に書くような内容だからか、あまり参考にできるものが無かったのでほぼオリジナルです。
これで失礼に当たらないかよく分かりませんが、こんな内容で送りました。
【ニュースリリース】簡単操作で爽快ジャン
プが楽しめるスマホゲー「家具クライマー」 を6月14日より配信開始 突然のご連絡失礼致します。
ミディアム・レア ゲームズという名義でゲームの個人開発をしている○○と申します。
この度、ミディアム・レア ゲームズは、2017年6月14日(水)より、Android向けゲーム「家具クライマー」の配信を開始しました。
「家具クライマー」は、タッチして離すだけの単純操作で、家具から家具へと飛び移り到達距離を競うジャンプゲームです。「Unity1週間ゲームジャム」というオンラインイベントで制作され、人気ランキング3位と好評を博したゲームを、機能追加の上でスマートフォン向けに再構築した作品です。
つきましては、添付ファイルにニュースリリース文章(PDF,Word)と画像資料を送付致しますので、記事掲載のご検討をお願い申し上げます。
以上、宜しくお願い申し上げます。
(以下連絡先情報)
今考えてみれば、”ニュースリリースご担当者様” とか宛先が必要だった気もしますので、これを参考にしようという方が居たら気をつけてください。
4Gamer様の場合は前途の通りメールフォームなので、添付ではなく下記URL~的な表現に変えたと思います。(実はメールフォームに書いた内容を保存していなかったのでうろ覚えです。すいません)
添付ファイルを開かなくても概要が分かるような説明文を入れるという点は気をつけました。何に関するリリースなのかわからないと添付ファイルを見る前にゴミ箱に入ってしまうかもしれないし、詳しく書きすぎたら文章を添付した意味が無いので。
リリース掲載
そんなこんなで無事、ニュースリリース掲載となりました。多分リリースを送ってから2時間程度で掲載されたと思います。4Gamer様、ありがとうございます。
こんなショボい個人開発ゲームでもリリースを掲載してくれる時は掲載してくれるという事実を知ることが出来て、とても嬉しかったです。ただその反面、やはりクオリティが伴っていなければ、いくら宣伝しても意味がないかな、という気持ちも感じ、次に作る時は自信を持って宣伝活動を行えるような物にしようと決意を新たにしました。
この記事を参考にしてもリリースが載るかは保証できませんが、「こんなレベルのアプリでも載るんだから俺のは大丈夫だな!」と強い気持ちを持って、宣伝活動をしていただけたらと思います。
参考資料等
松井悠様の“掲載されやすいプレスリリースの作り方(Unity Ads ミートアップ #9)”
https://www.slideshare.net/yumatsui1/ss-73859928
クアッドアロー様のプレスリリース例
http://quad-arrow.jp/archives/948
上記のサイト様の内容を入念にチェックした上で、4Gamer.net様に掲載されている他のスマホアプリのプレスリリースを参考にしつつ、自分のリリースが掲載されたらどんな感じになるかをイメージしながら資料を作成しました。